原田のトリセツ公開第一弾。
トリセツを考えるときには、
その人の人生の豊かさを中心に考えたいのです。
大局的に見ると、
あらゆる活動は、
その人の人生の豊かさ、
ということが目的となっているはずだからです。
会社を辞めて、すぐ自分自身のことを改めて考え始めました。
「自分が最もエネルギーを注いだ方がいいことって何だろう?」
答えはすぐに出ました。
「『自分の人生の豊かさ』のためにエネルギーを使う」
自明の理かのように出てきました。
アドラーという人は、幸福感の一つは貢献感(誰かの役に立っている、という実感)と言っています。
デューイという人は、「人間が持つ最も強い衝動は“重要人物たらんとする欲求”」(出典 「人を動かす」)と言っています。
これらを総合して、
僕にとっての豊かな人生とは、
「自分の価値を最も高く実感できた人生」、
すなわち、
「自分を活かして、最も多くの貢献感を手にすること」、
としています。
上のように考えた豊かな人生は、現時点のもの、と考えます。
人生の豊かさに正解を求めると泥沼にはまるだけですし、
人は変化し成長するので、人生の豊かさも変わる可能性があるからです。
そもそも、人生の豊かさについてイメージする、という機会を持つことが少ないと思います。
僕自身は、会社員時代の40歳まで考えたことすらありませんでした。
考えたこともないことは。自ら取りに行けるわけがない、という意味で、
自分の人生の主人公になりようがないのです。
この、人生の主人公でいる、ということは、トリセツづくりに取り組みながら、ずっと重視し続けたいことです。
デューイの言う、「人間が持つ最も強い衝動は“重要人物たらんとする欲求”」は、承認欲求と言い換えることができます。
この誰にでも備わっている、承認欲求を、
うまく行かせる人、
と、
振り回される人、
とが、いる、と考えます。
その違いは、
・自分を活かし、積極的に周囲に貢献しようとする
のか
・自分を活かす、という発想に乏しく、周囲の期待に応えようとする
のか
これによって大きく差が出てくると考えます。